KOWORK

「子どもの学力はもちろん高めたい。でも、勉強以外の能力、人間力も成長してほしい」
2人の小学生の親でもある施主が、自身が生まれ育った実家の1階の元コンビニ店舗を改修し、無理のない運営形態で地域の子ども達の為の居場所を提供する、新しいビジネスモデルの構築を目指すプロジェクト

入り口から奥まで見通せるワンルームとし、組み合わせて使える可動式のテーブルを基本単位として小学3年生から中学2年生まで異なる年齢の子どもたちの自然な交流を促している。加えて長手の壁面を向いて学習に集中できる個人ブースや、靴を脱いで床座でくつろげるコーナー、グループワークやイベントにも対応しやすいよう部分的にカーテンで仕切れるスペースを設けるなど、各々の進度やイベント開催にも対応できるよう工夫をしている。
迎えに来た保護者のための待合スペースはカフェでもあり、通りに面して設えられたベンチでくつろぐ人々が見える。時にはワークショップを開催するなど、地域に開放されたコモンスペースである。
裏の小学校の校庭に向けて小さな窓を新たに設け、暗くなりがちなコンビニの奥に光を取り入れつつ、子どもたちが地域との結びつきを感じるきっかけにもなっている。