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Kiso Town Office

木曽町役場



百年の先も続き、文化財となる建築

木の國・木曽を代表する新しい庁舎は「百年の先も続き、文化財となる建築としたい」という木曽町の強い思いがありました。私たちは「町の人々が自分たちのものとして感じられるような場」であることが、人の寿命を超える時間のヴォリュームを内包し、強く町のシンボルに繋がると考え、客観的に町の感覚を集約するために木曽に見られる建築様式や設い、人びとのふるまいから学びを得ることから始め、木曽に息づく意識を空間化することを目指しました。

分節と構造の基本単位「出梁ユニット」

敷地が旧中山道に接する歴史ある場所であることから、街道沿に見られる「出梁造」に倣い、一般的な製材で長スパンを構成でき、間仕切り壁や配管スペースなどの分節の手がかりとなる構造の基本単位「出梁ユニット」を考案しました。この出梁ユニットはプロジェクトが進むにつれて私たちの手を離れ、町の大工や小中高生を含む地元の方々、役場職員が立場を超えて木の組み方やスペースの使い方を話し合うきっかけとなって共有され、皆がアクセスできるオープンソースの様な存在になっていきました。

中山道そのものを空間化した「中山道こみち」

また街道上でのコミュニケーションが賑わいを生んでいたことに倣い、「中山道こみち」と名付けた中廊下を長手に通しました。中廊下型の平面計画は諸室を最小限にまとめられる反面、外壁までが遠くなり奥まった印象になりがちで、動線が干渉し易く図式も強い。その窮屈さを脱するように「きそラボ」などの大きな共用部が奥と屋外を繋ぎ、越屋根をリズミカルに配することで中廊下でありながら開放的で明るい印象となりました。加えて出梁造の町家が軒を連ねる中山道のような出梁の反復、可動域に幅のある家具や建具による曖昧な境界によって「中廊下」を空間化し、計画学的には効率的な動脈でありながら人々のあらゆる振る舞いを受け容れる「街道中山道」そのものとすることを意図しました。

木曽を表象する「朱色の大屋根」

敷地周囲に朱色の屋根の建物が密集していることと、町内の公共性の高い建物に本棟造を思わせる緩い勾配の屋根が多くみられることから、外壁線から張り出す朱色の切妻屋根を大らかに掛けました。最大4mの深さのある庇は建物をぐるりと回っていて裏がなく、全周からアクセスできる軒下空間が屋内の「中山道こみち」とつながって、中山道のように人々が街道で自由に振る舞う姿をイメージしています。


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